荒木飛呂彦の漫画術が、かなり良かった件
沼田やすひろ氏の著書が偉大で、無理に読む必要ないかなと思っていたんだけど、現人神である荒木飛呂彦先生の著書を読まないわけにはいかず、アマゾンで購入。
手に取る前の偏見で、どうせ漫画描き方講座にある、絵の描き方が中心で、今更、誰でも知っている5what 1h的な奴が載っているのだけだろうと誤解していました。
でも、違った。
これはエンターテインメントの根幹部分を伝えており、より多くの人に喜んでもらえるような創意工夫が書かれています。
作品のメタ部分を、曲線グラフで端的に王道漫画のある形を示していてわかりやすく、そこからどう繋げていけば読者の心を動かせるかや、漫画家の卵、必見の荒木先生のネーム(筋書き→セリフ書き→演出・構成)から作画までのプロセスも具体的に載っており、秘伝のタレが凝縮されています。
荒木先生の作品に対する真摯な気持ちも重々伝わりました。
漫画が巷に溢れかえって、直ぐに情報に埋もれてしまう現状、作家は目立つため独り善がりな作品を作ってしまうことがありますが、この本を読むとハッと自分の立ち位置を気づかせてくれると思います。
それだけ根本的なとこが書いてあります。
漫画家だけではなく作家を目指す人必須でしょう。
関係ないけどラインスタンプ作りました。
良かったら買ってね。