変態村のまとめ
■登場人物
- マルク:ミュージシャンをやっており、地方をドサ回りしている。イケメンで誰からにも好かれる優しい性格。
- ばあさん:マルクに気がある老婆(異常者)
- おばさん:昔は美人だったであろう中年のおばさん(異常者)
- ボリス:犬のベラを探している神経質で子供っぽい小男(異常者)
- ベラ:ボリスの犬
- バルテル:田舎で宿のオーナーをやっている。元コメディアン。喜怒哀楽が激しく妻のグロリアのことを思っている。(異常者)
- 村の人々:一般的な感性を持ち合わせてない人々。(異常者)
- 村のリーダー:気の強そうな白髪なおじいさん。バルテルと因縁がある。(異常者)
- 豚:マルクを追いかける豚。不快感を演出
- 牛:今作の一番の犠牲者で村人に輪姦される
■物語の流れ
- クリスマスより2日前、マルクが寂れた老人ホームで歌を披露する。(up)
- おばあさんやおばさんに求愛を受けるも振りほどいて、次の公演会場に行く。
- 人気のない田舎道の途中で、車がエンストを起こし動けなくなる。(down)
- 途方にくれてるとボリスが突如やってくる。犬のベラを探しいるという。
- 近くの宿に連れっててもらうため、ボリスの後についていく。
- 宿のオーナーバルテルと会い、宿に泊めてもらう。(up)
- 朝、目がさめるとバルテルとボリスが、マルクの車をレッカーしてくる。
- バルテルは自分はコメディアンだと名乗り、マルクが歌手だと知ると、同じアーティストだと思われ好かれる。車が動かないのはバッテリーが問題らしい。整備士に電話をするがいないと言われる。
- マルクが食事をとってる間、車を直すとバルテルは約束する。車を直している途中、バルテルには絶対に村に行くなと言われるがマルクは村の周囲を散歩する。
- マルクが散歩に行ったのを確認した後、バルテルは車乗を荒らす。(down)
- マルクは村の馬小屋で村人が豚と獣姦してる異常な光景を目の当たりにする。(down)
- ・帰ってくると、結局車は直っておらず、仕方なく一泊する。(down)
- ・夜、バルテルの食事しながら、バルテルは妻のグロリアのことを語ったり小話をする。マルクは歌を歌わされる。(down)
- ・朝目が覚めると人の気配がなく、車が荒らされてることに気づく。ボリスにバルテルの居場所を聞く(down)
- バルテルの部屋には自分備品が置いてあり、車上荒らしはバルテルだとわかる。
- 途中で狂ったバルテルは車を破壊し、マルクも殴り気絶させる。(down)
- マルクは気絶してる間、妻のグロリアの格好ささせられ、髪を剃られる。(down)
- 夜、バルテルに掘られる。(down)
- 次の朝、クリスマスのためもみの木を刈りに行くが、途中でマルクは逃げる(up)
- イノシシ用の罠にかかり、動けなくなったところをボリスに発見されるが、バルテルの元に戻される。(down)
- バルテルからお仕置きを受ける。途中、村人に見つかり、覗き見される。(down)
- バルテルは酒を煽り、村の酒場に行き、俺の女房に手を出したら殺すと、村人を一喝する。
- 村人は踊りだす。
- クリスマスの夜、マルクは血だらけになりながら、バルテルの食事をとってる。
- そこへボリスがやってきて牛を抱えて、ベラが見つかったという。犬ではなく牛。
- あまりにも異常な光景なためマルクは気が触れて発狂する。(down)
- そこへ牛泥棒をした報復として村人がやってきて、バルテルと一戦交える。
- マルクは村人に犯され、ボリスとバルテルは撃ち殺される
- 隙を見てマルクは逃げ出す(up)
- 村人が追っかけてくる
- 途中で沼地にさしあたり、村人のリーダー以外、引き帰す。
- マルクを追う途中、村人のリーダーは沼にはまり、沈んで行く中、俺を愛していると言えと叫び、マルクは沈みゆくリーダーを見ながら、愛していると言って終わる(up)
■印象に残ったところ
- バルテルの小話
- 変態村のダンス
- 獣姦
- ボリスが犬のベラではなく、牛を連れてきたところ
■感想
ハリウッド映画を見慣れている人は演出が地味で、テンポが遅く、退屈するかもしれないです。
ただ、ハリウッド映画にありがちなBGMで無理やり感情操作する、あざとさがないです。リュックベンソンを代表とする近年のフランス映画のようなエンタメ志向が強い感じではなく、アート映画ぽいです。カット割りなんかも丁寧です。
この映画は監督が言っているように、普通の人はいなく異常者だけしか出てこないです。一般人からしたら感情移入しずらいでしょうが、個人的にはキチガイ映画は大好きで、かなりツボでした。
とくに村人がダンスするシーンなんて最高で、自分も気が狂うほど踊りました。
ノロイやテキサスチェーンソー、悪魔のいけにえ、新13日の金曜日が好きな人は、変態村は間違いなく、キチガイ映画のコレクションに入ります。
おすすめします。