マッドマックス 怒りのデスロードまとめ2
前回の自分は、マッドマックスを貶すような発言をしていたのですが、世間では大絶賛みたいですね。リアルタイムで見た世代として後世に語り継げる映画として扱われているみたいです。
まじかよ。
自分の感性が鈍ったのかな?やばいなコレ。
改めて自分の鑑賞スタイルを振り返ってみます。前回でも述べたように自分はマッド・マックスシリーズの産みの親ジョージ・ミラーを尊敬しています。それで、基本スタンスは、クレイジーなCM予告でもあるように、深いストーリーとかといったものは求めてませんでした。
ただ、尊敬している巨匠ですから、他のレビューワーがおっしゃってる頭を空っぽにして見に行くことは出来ませんでしたが、最初から貶す気で見下した態度もしていませんでした。あああ、ジョージ・ミラーの新作だ~(ホワ~ん)って感じで観ました。そこにあるのは敬意と安心感です。
自分が観たイマイチな感情と世間のギャップは何なんでしょうかね。もし間違った偏見を放置しているとなると大切な宝を失うことになります。ちょっと考えてみました。
・コンテキスト(文脈)を読まなければならないのか?
今回はV8インターセプターは、インモーター・ジョー軍団の奇抜なメカニックの前に鳴りを潜めてました。脇役にもならないほどで地味で最後は大破していました。それに相棒の犬もいませんし、話も前作を引き継ぐ要素は、冒頭の主人公のプロフィールだけです。思い出にしがみつくオマージュな人たちに向けた映画と違うし、ちゃんとリブートしたものです。マッドマックスを、こよなく愛した世代にしかわからないという事ではなさそうです。
もし、コンテキストを理解してないと楽しめない作品だったら懐古趣味乙!と言われるのでここまで絶賛にはならないですね。
・他の媒体や最近エンタメに慣れたのか?
自分はゲームが大好きです。最近のゲームは下手な洋画より、遥かにコンセプトアートがしっかりしてて、素晴らしい世界観を構築しており、これは確かにあります。
マッド・マックスは、褒めるべきところは、唯一無二の世界観。画面を見させられて一発でマッド・マックスと言わしめることができる絵です。ですが、世界観だけ特筆しただけで、こうまで賛辞が送れるものなのでしょうか?・・・
あと大多数の人が褒めている演出。ハリウッドの一線で活躍している、アクション監督さんの演出と比べて、そこまで抜きん出て無くね?となります。もちろん日本と比べたら比べもにならないほど素晴らしいですが。
うーむ、慣れちゃったんですよね。
・年取ってターゲットから外れたのか?
違いますね。バリバリ若者ですよ。自分。
あとは、監督への信仰心が足りてないだけ?
ジョージ・ミラーに限らず、あの時代の監督は皆崇拝しいます。
ジョンカンペンター、マクティアナン、ダン・オバノン、リドリー・スコット、ジェームズキャメロン、ウォルター・ヒル、リチャード・ドナーetc
それにコンテキストを読まなくていい=監督も関係ないはずです。
結論として、刺激に慣れた、自分は合わなかっただけなんですが、妙に悔しいです。
起承転結の承まで楽しめました。 世界観を把握するまでは楽しかったんですが、あとは、物語なんてどうでも良くなり、ただただ、同じテンションが続くだけの絵作りで退屈だったんですよ。マイケル・ベイ現象だったんですよ。
見方が変わると思うかもしれないので、後世に語り継げる最大級の映画を、もう一度見に行ってきます。