スターウォーズ感想

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wiki抜粋

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『エピソード6/ジェダイの帰還』から約30年後。銀河帝国の残党により「ファースト・オーダー」と呼ばれるグループが結成され、再び圧政を始めていた。最後のジェダイであったルーク・スカイウォーカーは数年前から行方を絶っており、ルークの双子の妹、レイア・オーガナ将軍はファースト・オーダーに立ち向かうためにルークを探していた。 ルークの所在が記載されている地図を手に入れたレジスタンスのポー・ダメロンは砂漠の惑星「ジャクー」でファースト・オーダーに捕まるが、その直前にその地図を自分のドロイドであるBB-8に託す。その後BB-8は、ジャクーで孤独な少女レイに出会い行動を共にする。 一方、ポーの捕獲作戦でジャクーにおけるファースト・オーダーの殺戮に参加していたストーム・トルーパーの1人フィンは、あまりの残虐さにファースト・オーダーの存在に疑問を持ち、ポーと共にファースト・オーダーのファイナライザー(スター・デストロイヤー)からTIEファイターで脱走し、ジャクーでレイとBB-8に出会う。 その後すぐに、BB-8を捕らえようとするファースト・オーダーの追手に襲われたレイとフィンは、たまたま近くにあった宇宙船でジャクーを脱出する。その船こそ、盗まれたためハン・ソロの手から離れていたミレニアム・ファルコンだった。

 

とまあ、シリーズ初では混乱するような用語だらけですが

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ルークの住所が分かる地図を持っている主人公たちが、銀河帝国の残党に狙われ、熾烈な戦いを繰り広げていく話

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大雑把ですがこんな感じのストーリーになっています。

 

演繹法で非常にシンプル内容で、シリーズファンの為のものとなっている印象を受けました。オマージュを感じ取れないと、ついていけないぐらいのシンプルさでした。

 

新しいキャラクターが出てくるんですが、動機付けが行き当たりばったりで偶然が重なりすぎてる感じです。

主人公レイ達が、帝国軍に襲われてハン・ソロの船で故郷を離れたあと、ある惑星の居酒屋の地下にライトセイバーがあったり、カイロ・レンとの間柄や ルークの所在地などのご都合主義的な展開が多すぎますが淡々とニュッとでてきます。

 

そのツッコミ箇所は置いておいて、最新のVFXを駆使した絵作りで、マッド・マックスみたいにアクションでカバーされてるんじゃないかと思われますが、そうでは無かったです。演出がまるで近年のゲーム映像の見せ方にそっくりなんですね。シューティングゲームみたいな画面作りで、ありきたりすぎて失速していくんです。

 

いやいや、シリーズファンのオマージュとして楽しむものであって、はなっから一見さんお断りなのさと思い、スター・ウォーズの緻密な生活感漂う美術に意識を向けました。そこはSF映画のマスターピースなだけあって、緻密なデザインは感服モノだったのですが、異星人は70年代の生物学が未発達なデザインを持ってきたという感じで、スターウォーズらしくはあるんだけど、古い印象しかなかったです。

 

全体通して本作は過去のオマージュで塗り固められた、懐古な内容だと思います。

イノベーションのない一昔の日本のPCみたいに、ただスペックを上げてファンの声を聞いて要素だけを練り込んだ感じです。

 

J・J・エイブラムス監督はテンポを重視するため、キャラクターの行動動機が為蔑ろにしたのかな?黒澤明の大ファンだというから、もっと心情を大切にした物語を作ると期待していたのに。

スターウォーズの塗装を一回はがして、映画として、どうなのか確認して欲しかったです。