ウォーキング・デッド:シーズン6の第9話は必見!
リックたちは、シーズン5で安住の地にたどり着いてパンデミック前の人間らしい生活をしていたのですが、シーズン6ではあっけなくゾンビや額にWの文字が書かれた人たちに蹂躙されてしまいました。
平和ぼけした住民たちは、為す術もなく家に立て篭もりリックに頼りながらゾンビの腸作戦(ゾンビの腸をやら血を全身になすりつければゾンビが気が付かない)で切り抜けようとしていました。今回の第9話はゾンビに蹂躙された街から脱出する話です。
ーーーネタバレーーーー
この住民にリックと恋愛感情になった人妻ジェシーが居ます。その人妻ジェシーにはサムと、ロンという子供がいます。
ロンはリックの息子カールと友人関係。カールは信じてるみたいですがリックに対しては猜疑心を持っています。
最後にサム。すごく生意気な子供です。
暴力を振るうワルガキでは無いのですが、表情もイラつくし神経を逆なでする、いたずら好きの少年です。あまりにもいたずらが過ぎてキャロルに脅されるぐらいです。ホラー映画特有の足を引っ張る要員で、妙に苛々を増幅させてくれます。
今回そのサムがジェシーに手を握られて、リック一同と共に町を出ようとします。
ジェシーは、あなたは仲間と一緒に隠れていなさいと説得するのですが、「僕は大丈夫!やれるよ!」とわがままを言い頑なに離れようとしません。
で、リックの方もやれやれと言った顔になるのですがサムの意志は硬く、お母さんはサムを信じて手を引っ張っていきます。
思わず視聴者は、情緒不安定なお前じゃ無理だから言ってるんだよ!と苛立ってしまうシーンですが、後のカタルシスの伏線になっています。
で、リック一行は、町を徘徊するゾンビから親子の手を引っ張って、ゆっくりですが町から離れるため歩いていきます。
・・・・が
突然サムが、キャロルのトラウマが蘇りフラッシュバックしまい、その場で恐怖で硬直してしまいます。
さっきまでの頑なな意志とは打って変わって、もう無理だとか抜かしはじめます。
「ううう・うう・・ううう」と嗚咽を発しているサムにキャシーは励まし言葉を送り正気に戻るように説得します。
が、そんなキャシーの励ましの言葉はサムに届かず
「はぁ、はぁ、 うううう・・・もうダメ」と抜かし続けます。
視聴者のイライラがマックスに差し掛かったところで、制作陣営の心意気なのでしょう、突然ゾンビがサム頭をがっぽり噛みつきます。
「うぎゃああ」と悲鳴を上げゾンビがサムを囲み次々噛み付いていきます。
漫画みたいに、大胆に頭部を噛まれ血を流してるところがシュールですw
そのまま、あっという間にモグモグされちゃいます。
パニックになって悲鳴を上げるキャシーをリックが引っ張ろうとしたら、キャシーもゾンビに噛まれてモグモグされます。画面はスローモーション効果で口元と苦悶の表情が大きく映しだされキャシーは沈み込みます。リックと繋いでいた手が離れなかったため、とっさの判断で手に持っていた斧でキャシーの手首を切断。
リックが事なきを終えると、もともとリックに反感を抱いていたロンがお前らのせいだと言わんばかりに銃を向けるのですがミショーンに胸を刀で貫かれて殺されます。
ここの一連があっという間で、ほんとスッキリして、気がついたら興奮して手を叩いていましたw
パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ、パチッ
最近のウォーキング・デッドはマンネリで退屈していたのですが、シーズン5からマンネリを解消するための制作陣営は苛つき要員を配置してカタルシスを仕込んでくれてました。シーズン6の9話はその収穫の話で、一気に開放させてくれました!!
この手法は今回みごとです!
心地よいお約束ですっきりしました。ありがとう!