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自分が日展で佳作を取った方法

美術

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随分昔になるんですが、日展に応募したら佳作を取りました。

日展で佳作? 佳作なんて何の意味もないじゃんと思われるかもしれないですけど、何も持たない自分が取った初めての賞で、一応、みんな「おー」とか言ってくれるので多少意味ありそうなので、このことを書いておきます。参考にしてくれたらなと。

 

日展とは皆さん知っての通り、明治に日本の美術界を作った由緒正しき展覧会なのであります。

何らかの賞を取ると六本木にある新国立美術館で絵を飾ってもらえて、六本木のコンチネンタルホテルの授賞式に招待されます。おまけにその年の美術手帖に自分の作品が載る特典が付いてきます。

 

初めに自分の事を書くと、美術との関係は、学生時代に体育会系の部活が大嫌いだったので美術部に所属していた程度です。デッサンとかしたことが無く、いきなり油絵をやって純粋な気持ちで先生の言われる通り自由に描いていました。絵の基礎は無かったと思います。

で、そのあと本格的に美術を学んだのはコンピューター系の専門学校で1年デッサンをやったぐらいです。

 という履歴で、まあ真剣にやってる人に比べて疎いわけです。その当時、バロックやら新古典主義らやらの一通りの美術の歴史も知らなかったですし。

 

そんな自分がどういう因果か、好きだった美術教師の女性に振り向いてもらいたくて描いたのが日展の絵だったのです。

 

どうすれば大賞を手に入れるか・・・

そう考えたとき下記の事を意識しました。

 

■意識したこと

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テクニックではなく、戦略

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小さな枝葉など意識しても、全国から大量に作品(8500点ぐらい)が送られてくるので、さばききれず読み取れないと思ったからです。

審査員は20名ぐらいで入念に確認すると書いてあるのですが、さすがに毎年応募する著名人やら、その門下生などに配慮やら、様々な要素が絡む中、審美眼など簡単に曇るじゃないかと思いました。

繊細なタッチよりも、わかりやすさと目立つことを意識しました。

 

■描く前に確認したこと

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・審査員

絵の方向性

過去の美術手帖

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美術手帖や、重々しい年季の入った経歴の審査員から察するに・・多分、反戦主義的な思考も少し入ってるなのかと推察(その当時)。作品はチャレンジしてる作品もあるのですが、心情風景の装いが強いな感じがしました。

あと、日本とかローカルのアイデンティティを入れる必要があるかなと。西洋絵画にあるような厳密な文脈ルールは感じられませんでした。

 

■自分がやったこと

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・ローカル感を出すために、油絵ではなく水彩画にし、鯉の絵をテーマと混ぜた日本画が良かったけど、分からなかった)

反戦的な内容をエフェクトとして盛り込んだ

自分が出展した当時、流行っていたグロ(松井冬子先生みたいな)多少を入れてみた

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 こうして洗い出すと特別大したことやってないですねw

すみません、絵に関してなんですけど、恥ずかしいんで載せられないです。

ただ、この上記の事を意識的にして、提出したら、佳作は取りました。

お金は積んでないですよ。もちろん。何のコネもないズブの素人です。

 

まあ、佳作なんてなんの意味もないのは、新国立美術館に飾られている作品見れば一目瞭然なんですけどね。

 

 ■こうしたらもっと上にいけたのではないか

(お金はかけないで有名画塾にも入らないで)

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・大きなキャンバス

・時間をかけてディテール詰める

・作品は一度に2点応募できるので、2点応募する

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 目立つために必須、上位受賞者は皆規定のマックスサイズ。ほんとこれ。展示会で小さな作品は全くありませんでした。日展側にも額縁代でお金も入ってきますから。これは重要。あとはやはり、応募できる作品が一度に2点もあるので、2点描いた方が確率は上がります。それと余裕を持ってディテールを詰めることが大切ですね。わかりやすさと目を引くかを重点に考えたのちですね。自分は1週間掛かりました。抽象画と違って、コレは何々だという記憶のゴールを鑑賞者は持っているので、そのディテールまで突き詰めないと駄目なので時間は必要になるかと思います。

 

上記に上げた内容で試行錯誤していけば、絵心が多少なくても佳作はとれる確信しています。参考になればなと思います。

 

最後に、自分はこうして佳作は取ったのですが、結局は続けてないです。

■何故やらなくなったか。

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・生活が手に入らないから

・金がかかる

・おじいさん、おばあさんばかりで古い体質

・具象画は古いし、需要ないんじゃなね?

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確か自分が出品したとき、小さめのサイズだったのですが、それでも額縁代に出品費用で3万近く費用が掛かりました。3万はでかいです。PS4買えちゃいますもん。

展覧会が終わったら、作品が額縁と共に返されるのですが、展覧会では小さく見えた自分の作品が部屋にあるとデカイ、デカイ。思い出が詰まってるので捨てるわけにもいかず置き場所も確保するのに大変。

また、コンチネンタルホテルで授賞式だったのですが、周りは皆おじいちゃん、おばあちゃんのみ。特選受賞者は流石に実力を示さないと日展自体のレベルが落ちるため30代ぐらいの人もいました。あとの賞は帳尻合わせで、自分も含めた若い人たちが、ちらほら居るぐらいでした。代謝がなく何十年も前からこんなんだろうなと感じました。なぜなら現役で美を追求している美大生の数が圧倒的に少なかったからです。美大生の方も全く相手にしてないんだと。

具象画は古いし、需要は無いのは明らかですもんね。

 

自分はてっきり個人を押してくれるマーケット(ビッグサイトでやってるようなやつ)があると期待していたのですが、実際は食事会があるだけで、手に入れられるものはありませんでした。(食事会は1万3千円ぐらいだったと思う)

 

自分の思い過ごしで、続けていれば有名になって生活できるようになったかもしれない。でも、自分にはその気力が無かったみたいです。

 

日本の美術界を盛り上げるには、生活できるマーケットを作って欲しいです。できれば敷居の低いやつ。

単に自分が無知なだけなんだと思いますが、すみません。

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