チャッピーまとめ
■登場人物
- チャッピー:デオンが作り出した人工知能を搭載したロボット。人間と同じく知識を貯めて成長していく。
- デオン・ウィルソン:人工知能を作り出した、チャッピーの創造主。道徳観と情熱を持ち合わせた純粋な天才科学者
- ヴィンセント・ムーア:元軍隊にいたエンジニア。嫉妬深く自信過剰で自己中心的な男。手段を選ばない
- ミッシェル・ブラッドリー:デオンが勤めてる会社の女社長。中身は男で合理的。
- ニンジャ:チームニンジャのリーダー。攻撃的で短絡的だが、多少の人間性は持ち合わせている。チャッピーの父親
- ヨーランディー:チームニンジャの一員でチャッピーの母親的存在。子供っぽい純粋さがある。
- アメリカ:チームニンジャの一員。攻撃的だが、比較的大人しく、道理をわきまえている
- ヒッポ:大規模なギャング団のボス。欲しいものはなんでも手に入れるタイプ
■物語の流れ
- 犯罪都市ヨハネスブルクの統治のため、ロボット部隊を政府が編成
- 犯罪者グループのニンジャが警官から逃げて、元締めのヒッポに盗んだ荷物を届けるが荷物を破損させたため7日までに弁済するように脅され、仲間の一人を撃ち殺される。
- そこに、ロボット警官を連れた警官部隊が突入。
- 乱戦の末、ロボット警官1体が破損。ニンジャとヒッポは逃げ切る。
- 逃げ出したニンジャは、ヒッポに借金を返済するか思案する。そしてロボット警官を使って現金輸送車を襲うことを考え、デオンの誘拐を思いつく。
- 天才科学者デオンは人工知能を完成させ、会社の上司にミッシェルに試作機を提案をするが却下。
- 行き場をなくしたデオンはギャングとの戦闘で廃棄されたロボット警官にソフトウェアを植え込むためパーツを車に乗せ自宅に帰る。
- ニンジャに誘拐される。
- デオンは散々脅された挙句、人工知能のロボットを組み立てて起動する。
- ロボットは何も知らない無垢な子供として動く。ヨーランディーがチャッピーと名ずける。デオンはニンジャに明日もアジトに来ると告げ、逃げ去る。
- 次の朝、チャッピーはアジトで色々物に触り子供のように学習していく。そこにニンジャがやってきて、銃の扱い方を教えるも、精神が子供のチャッピーは使いこなせず、ヨーランディーに慰められる。
- デオンはおもちゃ箱をかき集めてギャングのアジトに向かう。
- デオンに嫉妬するヴィンセントはデオンが何かしてるのに気付き跡をつける。
- デオンはチャッピーに創造主として伝え、犯罪をしてはいけないと道徳を教え、絵などを描かせたりして、人間性や創造性を育む。
- その一部始終を見ていたヴィンセントは驚嘆する、デオンに先を越されたと思う。
- デオンとチャッピーが戯れているところにニンジャが帰ってくる。脅されてデオンは逃げ出す。
- チャッピーがデオンにくだらない人間性を植えつけられたのが気に入らない。NINJAはチャッピーとドライブに行き、危険なギャングのいる地域に社会勉強と称し、置き去りにされる。
- 置き去りにされたチャッピーは、ギャングに、石を投げつけられたり、バットで叩かれたり、火炎瓶を投げつけられたりして大惨事に遭う。
- 命からがら逃げ出したチャッピーはヴィンセントに捕まり、腕を切断され、アクセスキーを抜き取られて捨てられる。
- 散々な目にあって、ニンジャのアジトに帰ったチャッピーを見たニンジャ達は反省をして、腕を直したりして介抱する。
- ニンジャに自分のことをパパと呼ばせ、ギャングの立ち振る舞いを教え込まれる。銃はデオンに禁止されているため、ヌンチャクや、手裏剣の使い方を教わる。
- ニンジャの元で車上強盗の手伝いをする。
- 車上強盗で得た金で、味方のギャングのボスに現金輸送車を襲うための爆弾をもらいに行く。
- ニンジャはデオンの思いをチャッピーから断ち切らせるために、チャッピーの命が余命わずかだと告げ、現金輸送車を襲い、その金で私いボディーを買おうと提案し、強奪の正当性を説く。
- デオンがやってくるが、デオンに自分の余命を問いただす。生きたいということを告げ、解決策を出すように言うが、デオンは魂は移せないことを告げる。
- その頃、警官にヴィンセントはムースの試作機を進めるが、一笑されて却下させる。
- 盗んだアクセスキーを使い、デオンの手がけた警官ロボットをウィルス感染させて停止さる。街の治安を崩壊させたのち自分のムースで街を守り、自分のムースがデオンのロボットより優れいてることを証明させるために。
- ヴィンセントの悪巧みに気づいたデオンはチャッピーと共に研究所に行く
- ヴィンセントはいない。チャッピーはヴィンセントがムースで使っていた意識を繋げる機械と、テスト用ロボットを見つけ、テスト用ロボットに魂を移すことを思いつく。命をまっとうしろと言うデオンを振り切り、意識を繋げる機械を持ち去って逃げる。
- ヒッポは警官ロボットが停止したことをいいことに、一斉に暴れ出す。ニンジャもチャッピーを使って現金輸送車を強奪させる。
- 現金輸送車がチャッピーに襲われるところの一部始終を見ていたロボット会社のミッシェルは、社会的信用を失う前に、チャッピーをムースを使い撃破せよとヴィンセントに命令する。
- ニンジャの奪った現金とチャッピーをもらうためにヒッポがニンジャの元にやってきて、争いになる。そして、ヴィンセントのムースが到着。
- 大乱戦になり、ヨーランディーとデオンが撃たれる。ヨーランディーは死に、デオンは瀕死の重傷。
- チャッピーがムースを撃破
- 急いで、デオンを研究所に連れて行き、ヴィンセントを半殺しにしたのち、デオンの魂をテスト用ロボットに移し替える。余命わずかのチャッピーも、デオンの手によって、近くのロボットに魂を移される。
- ニンジャはヨーランディーの人形から、ヨーランディー魂の入ったデーターを手に入れ、ヨーランディーの魂をロボットに移して終わる。
■印象に残ってるシーン
■感想
人間は外見ではなく中身だというテーマが入っており、南アフリカにある人種差別がメタ構造になっているっぽいです。絵本にある黒羊が度々出てきており、このことを示唆していると思われます。
あとは、キリスト教で出てくる知恵の実てきな哲学が入ってきます。80年台、90年台の日本のアニメでも散々テーマになってる魂(意識)の話です。既出すぎて、ややチープ感は否めないです。
話の構成や演出はニール・プロムガンプ特有のワンパターンな内容でした。
ディストピアな世界観にSF要素をいれ、物語の最後にボスが待ち構えているという、ゲーム的なカルタシスになっています。日本人にはすんなり馴染めるでしょう。
重たいテーマを幅広い世代で受けるエンタメに仕上げているのはさすがです。