ターミネーター 新起動/ジェニシスの感想~

懐かし〜〜〜〜〜を、味わいたいのと、4DXを体験したいがため、観にいきました。

ターミネーター3、4で、裏切りを受けていたので、期待値はそれほど高くありませんでした。

 

本作は3部構成になっております。

第1部:ターミネーター軍を追い詰め中枢を撃破する。追い詰められたターミネーター軍がタイムマシーンでジョン・コナーを暗殺しようとターミネーターを送る。それに対抗するためレジスタンス軍が、カイル・リースを1984年の世界に転送する話。

第2部:転送したカイル・リースが、歴史の変わった1984サラ・コナーと、オールドターミネーターと一緒に、ターミーネーター軍を破壊する。そして審判の日の2017年に転送する話。

第3部:人類の敵となって現れたジョン・コナーとスカイネットを倒す話。

 

この構成から、最初から最後まで前編通してアクションシーンがてんこ盛りです。新しいサラ・コナーの萌アクションや、老いたシュワちゃんのアクションも観れるし、T-800で懐かし~、T-1000で懐かし~、の目白押しです。

 

シュワちゃん演じるオールドターミネーターは、1980年代の威圧感と、重々しい雰囲気が無く、3と同じ様なコメディー要素が入っています。

オールドターミネーターは主役と言っても過言でないため、どうしても作品全体が、コメディー色が強くなり、全体のトーンが3と並ぶぐらいに軽くなっています。

 

ターミネーターの作り笑なんて、昔の作品を知ってるから面白いってなるんですが、若い世代から見ると、笑えるかどうか疑問です。3は厳ついシュワちゃんのギャップで笑わせていたのですが、本作は過去のオマージュだけの笑いで、そんなんばっかです。全体的にギャグパートは空振りが多いかも。オマージュ笑いだと次の世代はきついです。

 

アクションは秀逸なのですが、上でも述べたようにコメディー色が強くなった為、全体に軽いんですよね。軽いというのは痛みの部分ですね。最後なんてドラゴンボールみたいな格闘アクションになってしまい、ターミネーターではない別作品を観てる感じです。

 

別の時間軸設定のお陰で、もう何でもありです。骨格の部分に残されているのはキャラクターとタイムマシーンだけです。もともと少年ジャンプみたいに、キャラクターで物語が作られていたようなものなんですが・・。

 

懐古心をくすぐられに観に行くなら本作はオススメです。